リカルド2徹底レビュー|カット・重心・飛びの特徴を科学的に解説!

    目次

    はじめに

    TRiNiDADの「Undisputed」シリーズとして登場する「リカルド2」。
    前作「リカルドα」からさらなる進化を遂げ、浅田斉吾選手が世界の舞台で使用する最新バレルです。

    本記事では、科学的・工学的な視点を交えながら、リカルド2のスペック、カット構成、飛びの特徴、メリット・デメリットを徹底解析し、どのようなプレイヤーに向いているかを考察します。

    リカルド2のスペック

    項目スペック
    重量22.5g
    全長50.0mm
    最大径6.9mm
    重心位置セミフロント
    カット構成トルネードリングカット+ローレット加工

    全長50.0mm、最大径6.9mmのストレートバレルに、ローレット加工とトルネードリングカットを組み合わさっているのが非常に特徴的な設計!
    セミフロント重心のため、直線的な飛びを実現しやすい!ロングバレルでグリップ位置の自由度が高そうです!!

    リカルド2のカット構成とその影響

    リカルド2のカットの詳細

    リカルド2のカット構成は、トルネードリングカット+ローレット加工です。

    バレルの中央からやや後ろ側にフラットな場所がありますが、それ以外はトルネードリングカット+ローレット加工という比較的シンプルなカット構成になっています。

    ですが、カラーリング効果もあって凄くかっこいいバレルです!!

     

    カットの幅約0.8mm(自己測定のため参考値)
     やや狭めのカット。指の接触面がしっかりフィット。

    カットの深さ:約1.0 mm(自己測定のため参考値)
     深めのカットで、指がしっかりと食い込む仕様。
     ローレット加工により摩擦力が増し、滑りにくい。
     グリップ時の安定感が向上し、軽い力でもグリップ時に安心感があります。

    カットの効果

    ローレット加工によるグリップの安定感向上
    トルネードリングカットが回転のコントロールをサポート
    指掛かりが強すぎず、スムーズなリリースを実現

    このカット形状は、グリップ力を強く求めるプレイヤーや、リリース時の回転を安定させたい人に適した設計といえます。

    リカルド2のメリット・デメリット

    メリット

    高いグリップ力
    • ローレット加工により、通常のリングカットよりも摩擦が大きく、乾燥肌や指の力が弱いプレイヤーにお勧め。
    • トルネードリングのねじれ構造により、指のズレを防ぎながらリリース時の安定性を向上。

    リリース時のコントロール向上
    • 均一なグリップ感が得られるため、リリース時の再現性が向上。
    • ローレット加工によって細かい調整が可能になり、プレイヤーの感覚にフィットしやすい。
    • トルネードリングカットの採用により、指がスライドした際の摩擦係数の変化を抑え、一定のグリップ感を維持しやすい。

    スリップ防止性能
    • 手汗をかいた状態でもバレルが滑りにくいく、湿度が高い環境でも安定したパフォーマンスが期待できる。

    耐久性が高い
    • 通常のリングカットに比べて、ローレット加工は摩耗しにくく、カットが長持ちする。


    デメリット

    指にかかる負担が大きい
     • 摩擦力が高いため、長時間のプレイでは指の皮膚に負担がかかる可能性がある。
     • 強く握りすぎると指の摩擦が過度になり、違和感を感じることも。

    リリースが引っかかる可能性
     • 摩擦が強い分、リリース時にスムーズに抜けないことがあり、ダーツが意図しない方向に飛ぶリスクがある。

    回転の影響
     • カットの影響で無意識に回転がかかることがあり、回転を抑えたいプレイヤーには不向き。

    扱いにくさ
     • 通常のカットと異なり、独特のグリップ感があるため慣れるまで時間がかかる可能性がある

    グリップは優しく持つのが良いかもしれません。
    特に開封直後はカットのキツさや珍しさから、驚くことが多いのでは?と予想しています。

    どんなプレイヤーにおすすめか

    おすすめのプレイヤー


    回転を意識して投げたい人
     トルネードリングカットのが、指の摩擦を横方向のトルクに変換しやすく、自然な回転のサポートにつながる可能性があります!
     ローレット加工も、スムーズなリリースをサポートし、余計な引っ掛かりがなく、回転を意識してるプレイヤーにお勧めです。

    軽いグリップでもダーツを安定させたい人
     トルネードリングカットとローレット加工の組み合わせにより、強く握らなくても指がしっかり掛かる設計になっている。そのため、力を入れすぎずに持て、余計な力みがなくなり、安定したスローがしやすい。

    直線的な飛びを求める人
     重心が前寄りになることで、ダーツが飛び出した際に前方の慣性が働き、矢先がブレにくくなるため、直線的な飛びを実現しやすい。

    幅広いグリップに対応可能
     ストレートバレル+トルネードリングカットのため、前方持ち・後方持ちのどちらにも対応しやすい設計
     カットが均一に配置されているので、どこを持っても同じような感触で安定する。

    手汗や乾燥に悩む人
     ローレット加工と深めのカットでどんな手質でも安定

     

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    向いていない可能性があるプレイヤー

    ✅ 重量が22.5gとやや重めで、軽めのバレルに慣れている人には不向き
     20g以下の軽めのバレルを使っている人にとっては、リリースのタイミングがズレやすくなる可能性があります。
     バレルの重量が増えることで慣性モーメントが大きくなります。

    ストレートバレルのため、慣れないとグリップ位置が定まりにくい
     自然に指を置く場所が決まる形状ではないため、グリップ位置を見つけるまで時間がかかる可能性がある。
     初心者の場合、どこを持つべきか迷う可能性もあります。

    回転をかけないプレイヤーにはオーバースペックの可能性
     今回採用されているカットは、回転をかけるプレイヤーに最適化された設計になっていると想定されます。
     回転をかけずに押し出すスタイルの人は扱いにくさを感じそうです。

    リカルド2と3点支持グリップの相性

    浅田選手と言えば「3点支持」。

    「3点支持」とリカルド2の相性も考えてみましょう。

    エスダーツ オフィシャルプレイヤー2024より

    3点支持 × リカルド2のメリット

    ✅ 親指・人差し指のフィット感が良い
     • トルネードカットの効果:毎回同じフォームを維持しやすい。
      → 幅約0.8 mmと深さ約1.0mmにより、親指・人差し指が自然にフィットし、強い力を入れなくても安定する。
      → 通常のリングカットよりも接触面が均一なため、指のどの位置で持っても大きな違和感なくグリップできる。

    ✅ 中指のサポートがしやすい
     • ストレートバレルのため、中指を補助的に使いやすい。
     • カットの深さが約0.8 mmと適度にあるため、中指が軽く触れるだけでも安定する。
     • 中指の接触位置によって回転のコントロールがしやすく、スローのばらつきを抑えられる。

    軽いグリップでもしっかり保持できる
     • ローレット加工が、軽いグリップでも十分なグリップ力があります
     ・3点支持は、過度なグリップ圧を避けることで安定するが、ローレット加工のおかげで軽く持っても滑らず安定する。

    セミフロント重心により、スロー時の前方への慣性が増し、ダーツの直進性が向上する。
     ・3点支持の特徴として「バレルの前後バランスを崩さずに押し出す」があります。
     ・セミフロント重心のため、前方が勝手に落ちることなく、狙った方向へ押しやすい。

    3点支持 × リカルド2のデメリット

    ✅グリップ位置の決定に時間がかかる可能性
    • ストレートバレルは「どこでも持てる」反面、「どこを持つか決めづらい」
    → 3点支持の場合、人差し指と親指の位置が重要になるが、カットが均一なため、最適なグリップ位置を見つけるまで時間がかかる可能性がある。

    最適なグリップを決めたら、安定するまでは位置を変えないのが重要

    リリースのタイミングがシビア
    トルネードカットの摩擦特性により、リリース時の指の抜ける方向がプレイヤーのグリップ圧に影響を受ける可能性があります。
    → 3点支持は、中指の補助がリリースに影響するため、グリップの圧力が一定でないと回転のバラつきが起きる可能性があります

    ③ 「押し出すスロー」のプレイヤーには不向き
    • リカルド2のトルネードカットは摩擦が強いため、押し出すスローの際に余計な回転が乗りやすく、意図した飛び方とズレる可能性があります。

    リカルド2は3点支持のプレイヤーに適しているか?

    適度に回転をかけることで安定した飛びを求めるプレイヤーに適している。
      特に、グリップ時に軽くバレルを回すスタイルのプレイヤーには最適!

    ストレートバレルなので、最適なグリップ位置を決めるまで時間がかかるが、決まれば安定感が抜群

    セミフロント重心のため、3点支持でも前後バランスを取りやすく、コントロールしやすい

    リカルド2は、3点支持のプレイヤーが使うことで「回転の安定性」「グリップの軽さ」「スローの再現性」を最大限活かせるバレルです。

    最適なグリップ位置の調整と、リリース時の力の抜き方を意識して、その性能を100%発揮しましょう。

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    まとめ

    リカルド2は、トルネードリングカット+ローレット加工により、強いグリップ性能を持ちつつ、リリース時に自然な回転がかかる設計になっています。

    特に回転を意識するプレイヤーに適したモデルです。
     
    また、セミフロント重心によって直線的な飛びをサポートし、軽いスローでも飛ばしやすい特性を持っています。

    リカルド2は、回転を意識するプレイヤーにとって強い武器となるバレルです

     

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    筆者の簡単なプロフィール

    ダーツ歴12年、PERFECTプロ歴3年。

    ダーツの技術やバレルの特徴を調べるのが楽しみです!

    実際に投げたバレルは400種類以上。(2022/3月現在)

    数多くのレッスン受講歴あり、イップス・グリップイップスという経験から自身でも身体について勉強しています。

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