当ブログでは、アフィリエイト広告を使用しており、記事内に広告が含まれる場合があります。
自分のオリジナルバレルを作ってみたい!
このように感じた事がある方は少なくないのではないでしょうか?
世界で自分だけのモデルを有名プロでなくても作る事が出来る。1つの憧れです。
実際に作るとなると、さてどうして良いものか?
私もダーツを始め、バレルに興味を持ち、いつか自分のバレルを作ろうと思い数年経ちました。
そもそもそんなの作れるの?という方も居るかもしれません。
また、作るとしても一般的なバレルの購入金額よりも高く、試し投げが出来ないなど、それなりにリスクを背負わなければいけません。
それでも作りたいと考えている。どうやって作るのか興味がある。
そんな方に向けて、実際に私がオーダーバレルを作成したので、依頼から納品までの流れをご紹介していきます。
一緒に楽しんでもらえると嬉しいです!
筆者の簡単なプロフィール
ダーツ歴10年、PERFECTプロ歴3年。
ショップで試投させて頂いたり、実際にバレルデザイナーとして活躍されていた(いる)方からイベントなどで伺った内容、ブログ等でオープンにされていた知識等を基にバレルの分析をするのが楽しみです。
実際に投げたバレルは250種類以上。(2021/6月現在)
また、数多くのレッスン受講歴があり、イップス・グリップイップスの経験から自身でも身体について勉強しています。
オリジナルバレルの概要を決める
オリジナルバレルを作るにあたり、まずどんなバレルにしたいのか?が必要です。
しっかりした図面が描ける必要はありませんが、コンセプトやイメージを決めておきましょう。
全長、最大径、重量、形状、カットはどの程度の強さか?
既存のバレルを少し自分好みにして、数mm伸ばしたい。カットを変更したいなどでも良いです。
また、初めから考えるのはとても難しいですが、その分楽しさもあるでしょう。
オーダー先を決める
バレル作成を依頼するメーカーを決めます。
私の知る限り、2021年12月現在 以下の5社に依頼が可能です。
King’s Japan 様
CUESOL 様
CosmoDarts 様
T-JDarts 様
エスダーツ 様(期間限定)
各社、金額やバレルに出来る加工など出来る事、材質も様々です。
以下、私の主観を載せておきます。
King’s Japan
- 製品販売および所属プレイヤーがいる実績がある
- タングステン95%
- 縦溝や斜めカット、多角形可能
- 少量での生産は、比較的安価
- 2BA:25,300円。4BA、No5、スティールの作成も可能
- 鏡面加工やトランフィクス(バレルへの穴開け)を取り入れたければココ
CUESOL
- 市場に流通が少なく品質不明
- 日本の契約選手も増えており、安心出来る品質と思われる
- タングステン90%
- ソフト15,000円、スティール17,000円と安価
CosmoDarts
- 日本だけでなく海外選手が所属する実績がある
- タングステン90%
- セット数が多くなると割安になる
- 単品36,000円、2セット目以降プラス5,500円
- バレル両端の掘りが同一のため、重心の調整は不可
T-JDarts
- 一般販売がなく、品質不明
- タングステン90~95%
- シルバータングステン、ステンレス、ブラスと取り扱い材質多い
- 多面カット可(料金別)
- 全長で金額は変わるが全体的に高価
エスダーツ
- S4ブランドとして、人気の高いゼウスシリーズ等の実績あり
- タングステン90%
- 少量での生産では比較的安価
- 依頼出来るカットは限定的
- ノーグルーブのストレートバレルであれば、鏡面加工が可能
文中の「鏡面加工」については、こちらの記事を参考にしてください。
重量都合からタングステン80%での制作を探しましたが、見つかりませんでした。
複数セットを作るのであれば、CosmoDarts様がコスパ良です。
今回はまず試しに!ということで、比較的安価に依頼が出来るCUESOL様かエスダーツ様を候補に。
ところが、CUESOL様はコロナ影響下で2021年9月21日より受付一時中止となってしまい、今回はエスダーツ様にお願いする事に決めました。
エスダーツ様は、2種類の方法で依頼が出来ます。
「自分でデザインするもの」と「ノーカットストレートバレルを好みの長さと太さで作成するもの」です。
私は、「自分でデザイン」を選択しました。
申込書の記入
エスダーツ様では申込書が用意されています。
必要事項を埋めていきましょう。
最初に考えたスペックやコンセプトを記入していきます。
図面は手書きでも構いません。
カットに関しても強め、弱めと大まかなイメージで問題ありません。
リングカットが良い。シャークカットが良い。というようなことが分かれば、細かい数値はデザイナーの方が設定してくれます。
デザイン性を上げたいと依頼すると、カッコよく仕上げてくれる。という事サービスもあるようです。
カッコいいバレルにしたいという想いも叶えてくれる素敵なサービスですね!
(今回エスダーツ様の施行実施の為、実際に依頼する際は確認してください。)
図面が手描きであればスキャナや写真撮影したものを貼り付け、必要事項を記載した申込書をメールで送ります。
私は、画像からのバレル紹介をしていることもあり、カットの幅・深さも含めCADで図面を描きました。
また、備考欄にはバレルのコンセプトと重量について相談したい旨を記載しました。
初めてのバレル作成には不安もあり、本職のデザイナーの方からの意見を求めたかったことと、重量調整で中をあまり掘りたくなかった為です。
以前、販売されているバレルのタングステン比率から、体積あたりの重量を算出したことがありました。
調査したバレルの堀りの深さは分からないものの、調べたデータをベースにこの位ならいけるかな?とおおよその重量を算出。
しかしながら、希望の重量と堀りの深さの詳細は分からず、ご相談したいと思いました。
どんな返信がくるのかワクワクが止まりません!
メールでのやりとり
図面変更は、多くのとこで2回まで無料で行っていただけます。
エスダーツ様も2回まで無料です。
やりとりは全てメールで行われます。
申込書を送ると、デザイナーの方がちゃんとした図面を作成し、返信してくれます。
その内容を確認し、希望があればコメントや図面に修正を加え再度メール送ります。
このやり取りを繰り返し、図面を完成させていきます。
一回目
9月14日にオーダー票を送付し、9月24日に一度目のバレル図面が送られてきました。
土日祝日が重なりましたが、早急な対応嬉しいです!
私の図面で数値の計算違いがあった箇所の修正と重量についてコメントを頂きました。
コンセプトは書いたものの、この部分には触れられず。
数値設定を細かくしすぎた為かコメントの余地なしと判断された可能性があります。
デザイン性を上げる希望もしたものの、こちらもデザイナーさんの意見を入れる余地がなかったかもしれません。
希望重量での作成は中を結構削る必要があるとの事。
堀りを最少にした際の重量の情報を頂けたので、この程度なら投げられるな。という重量での変更を依頼しました。
全体的に再度こちらで計算をしなおし、カットの調整も依頼しました。
2回目
10月6日に修正された図面を頂き、2日程イメージを高めました。
結果、この内容で作成を依頼しました。
忙しい中、早急な対応いただきありがとうございます。
以上が依頼から図面完成までのやりとりです。
思ってたよりも簡単と感じた方もいるのではないでしょうか?。
納期は2~3か月程度とのことで、あとはひたすら楽しみに待つだけです!!
以下、私のオリジナルバレル作成についてです。
私のバレルコンセプトと作成まで
バレルコンセプト
今回のバレルコンセプトのご紹介です。
私は、40mm以下の短めのバレル。かつacuteやNo5といった前重心に近いものを長い期間使っていました。
しかし、ロングストレートバレルにチャレンジしたい!という憧れがありました。
多くのロングバレルはバレルエンドまでカットが入っており、次第にグリップの指間隔が広がってしまう悩みがありました。
ショートバレルを使ってた私でもグリップが崩れにくいロングバレル。
これが、今回のバレルコンセプトです。
図面作成
自分のグリップの観察と指のサイズを測りながら、図面を作成していきます。
グリップが崩れないようなカット配置。
今まで使用していたトルピード形状から、ほぼストレートにしたい。
テーパーの有無。指の当たり方。セッティング時の重心バランス。
一番苦労したのは、あれもこれも。と欲張ってしまい、考えが全くまとまらないことでした。
到着
12月7日到着。
待ちに待ったこの日が来ました!!
パッケージ等のカッコ良さはないものの、気分は最高潮です!
無料の刻印も嬉しいです!
バレル紹介
- バレル名:95(ナインティファイブ)
- 全長:48.0mm
- 最大径:7.0m
- 重量:22.0g
- 重心:センター
95は、私の好きなナンバーです。
色々な構想はあったものの、比較的シンプルにまとめられた気がします。
ストレートに見えますが、微妙にテーパーを入れてあるのが特徴です。
僅かな差がグリップしやすさに繋がると考えました。
グリップにもしっかり対応出来そうです。
※本来のグリップとは、持った瞬間の形ではないと考えております。写真は参考画角。
投げた感想
オリジナルバレルの難しさは試し投げが出来ない事です。
どれだけ考えたバレルでも、実物の作成経験がない私は投げてみないと出来栄えが分かりません。
ファーストインプレッションは...
投げにくい!!!
使ってたバレルと長さが変わり、感覚がだいぶ異なります。
飛ばせた時は良いのですが、そうでないと失速が早すぎる。
飛ばした時に後ろがモタっとする感じ。
そしてグリップ位置を限定的にしているので、ここは持ったらいけないとこだ。と教えてくる
バレルにサボるんじゃない!と言われてる感じがします。
初カウントアップは690点。
なんとも評価しがたい点数です。
セッティングでどうにかなるかなぁ?と考えていると感触がだんだん良くなっていき...
あれ?
結構良いかもしれない!!
試投マジックの可能性もあるので油断は出来ないのですが、「大失敗して投げられません」という結果ではないのではないかと思っています。
これからしっかりと投げ込んで、一緒にダーツを楽しめる相棒になると嬉しいですね。
作ってみての感想
初めてのバレル作りは非常に楽しいものでした!
実際に自分で作成してみて、デザイナーの方の苦労を少しは肌で感じる事が出来た気がします。
自分仕様のバレルは夢のあるものです。
しかしながら、人にお勧め出来るか?というと、「No」と答えると思います。
理由は、金銭損失の危険性が高いからです。
ショップでは様々なバレルが出ています。
ないスペックを探す方が難しく、また、絶対にこのスペックでないとダメという方は少数だと思います。
販売されているバレルは合う合わないはあれど、メーカーの方が投げ、問題ないと判断して出されている商品です。
自分で作ってどうなるか分からない高価なバレルよりも圧倒的に低リスクです。
オーダーバレルをお考えの方は、既存のバレルをベースに作成する事をお勧めします。
しかしながら、また作りたいですか?と聞かれたら「YES」と答えます。
自分で考えて、それが実物となる過程は非常に楽しいです!!
お勧めはしないと言いながらも、一度は試してみてもらいたいなぁと思います。
これも一つのダーツの楽しみ方だなと感じました。
それぞれのダーツの楽しみ方を探してみて欲しいと思います。
この記事が参考になった。良かったという方は各種SNSでフォローやコメント、拡散お願いします!
それではっ!!