ダーツで必要と言われている「体重移動」は不要!?本当に必要なものは。

    ダーツのスタンスでの両足の体重比率を聞くと、前足に体重の10~7割位をのせている。

    こんなインタビューを見たことがありませんか?

     

    しかし一方で、重心は身体の真ん中辺り。と受け答えする方もおります。

    体重?重心?一緒じゃないの?右足5:左足5ってこと?

     

    私もあまりよく理解出来ずにいました。

    皆さんは、体重と重心の違いを答えられ、また感じ取れているでしょうか?

     

    今回は、体重と重心の違いを説明し、私が考えるダーツを投げる際に必要な動きについて説明をしていきます。

    安定したスタンスと楽にダーツに力を加わる投げ方の習得に役立ててください。

    目次

    体重とは

    体重とは、身体の重さです。

     

    体重70kgの方で、右足と左足の体重比率が8:2のスタンスであれば、右足に56kg、左足に14kgという事になります。

    10:0であれば、全体重を右足にかけており、左足は浮いてる。または軽く地面に着いてるような状態です。

    重心とは

     物事の中心となる点。均衡を保つはたらきをするもの。

     物体の各部に働く重力をただ一つの力で代表させるとき、それが作用する点。

     数学で、図形上に一様に質量を分布させたときの質量中心。

    コトバンクより

    重心とは質量の中心です。

     

    学校の授業で習った方も多いと思いますが、平面の三角形であれば下図G点が重心となります。

    三角錐であれば、以下の様になります。(細かい計算は省きます)

    身体重心

    身体の重心を「身体重心」と言います。

    身体重心は、下図の通りです。

       

    立位状態では骨盤付近にあります。

     

    上記画像の通り、重さは変化しませんが、身体の動きに合わせて重心位置は変化します。

    重心位置は、左右だけでなく、上下にも移動します。

    体重移動と重心移動

    体重移動

    体重移動とは、体そのものを動かし、重さの位置が移動すること です。

    歩く、走る等は分かりやすい体重が移動している例です。

     

    ダーツにおいては、大げさな例ですが、

    始めに後ろ足に体重をのせ、スローと同時に前足に体重をのせるような投げ方です。

    スローラインに入る際にされるプレイヤーも居ますね。

     

    後ろ足に体重を乗せ、ターゲットを確認し、前足に体重をのせていくプレイヤーを見たことがある方も居ると思います。

      

    体重移動は、ヤジロベーのようなイメージです。

    先程の体重70kg 右足と左足の体重比率が8:2の方の例で言えば、 右足に56kg、左足に14kgで構えます。

    そして、投げる際に右足に右足14kg、左足56kgであったり、体重 70kg、左足に0kgというように体重のかけ方が変わる事となります。

     

    ダーツにパワーが伝わらず、イップス気味の方の治し方としては、この方法はありだと思い、以前にも紹介させて頂きました。

     

    しかし、普通に投げられる方であれば、動きが大きく、エネルギーも使う投げ方なので、パフォーマンスも低下しやすいです。

    上半身の動きが大きかったり、腕投げと言われる投げ方もこの体重移動の投げ方の例だと考えます。

    重心移動

    重心移動とは、体の動きに対して重心が移動することです

     

    重心の説明での画像からも分かるように、身体を少し捻る、曲げる、伸ばす等で重心位置は移動します。

    以前、地面から力を得て投げるという事を紹介しました。

    この意味は、足裏から先に動き、その力が脚・腰・上半身と伝わって、腕が前に出るということです。

    私は学生時代に卓球をしていました。 

    卓球で体重移動をする打ち方と言うと、後ろ足に体重をかけて構え、前足に体重を移すと同時に球を打ち返す。 

    そのような打ち方では、パワーロスも大きく、何よりスピードの速い球に身体がついてこられません。

    そのため、重心移動を使い、腰を捻るように打つことで、機敏に動け、かつパワーロスの少ないようにします。

      

    一見、腰を捻りながら打ってるように見えるのですが、足でしっかりと踏み込んで、そのパワーで腰が回転し、腕がついてきます。

    ゴルフや野球等も同じような考え方だと思いますが、ダーツでも同様と考えています。

    ダーツは動きが小さい為、一見止まって投げているように見えますが、この重心移動をしっかりと使っています。

     

    ダーツにおける足裏の重心移動は下図のようになります。

    前足体重10:後ろ足体重0での例

    どちらも体重は前足にかかっており、体重の移動は行われていません。

     

    しかし、重心が移動することで、最終的に腕が前に出て、小さな動きでもしっかりとダーツに力を伝える事が出来ます。

    このように重心移動を使うことで、安定したスタンスと少ないエネルギーで効率良くダーツに力を伝える事が出来ます。

    重心移動から発生する体重移動

    体重移動でも、結果的に重心も移動します。

    重心移動でも、結果的に体重が移動しています。

    そのため、大変分かり難い部分です。

     

    上半身(腕などの末端)が先に動くか?下半身(体幹)か?どちらが先に動くか?

    このように考えると良いと考えています。

     

    ダーツでは、前足の踏み込みが必要です

    この踏み込みをする際に、かかと付近にある体重がつま先に移動します。

     

    これを足裏の中での体重移動と捉えて、「体重移動」仰ってるものと思います。

    この足裏の体重移動の前に、重心移動が発生している。という考え方です

    この動きをするために、重心移動は非常に重要な要素であると言えます。

     

    まとめ

    今回は、 体重と重心の違い、ダーツを投げる際に必要な動きについてご説明しました。

    • 体重 ≠ 重心
    • ダーツに必要なのは、体重移動でなく、重心移動である
    • 重心移動をすることで、体重移動を発生させ、足裏から腕に力を伝えることでダーツを飛ばす

     

    是非、安定したスタンス、ダーツに力が伝わる投げ方の参考にして下さい。

    また重心移動は、4スタンス理論・5ポイント理論の「軸」とも関りが深いと考えています。

     

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    筆者の簡単なプロフィール

    ダーツ歴12年、PERFECTプロ歴3年。
    ダーツの技術やバレルの特徴を調べるのが楽しみです!
    実際に投げたバレルは400種類以上。(2022/3月現在)
    数多くのレッスン受講歴あり、イップス・グリップイップスという経験から自身でも身体について勉強しています。

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