【実験】シャフトでダーツの重心はどれだけ変わるのか?

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以前、「矢速や扱いやすさでセッティングを考える」、「バレルの持ちたい位置に合わせてセッティングを考える」という内容をご紹介させて頂きました。

 

しかし、応援している選手や好きなデザインのフライトを使いたいですよね。

  

  • 選手モデルとなるとシェイプが多い印象ですが、シェイプが好きではない。
  • 逆にティアドロップしか出てないけど、本当はシェイプが好き。 等

フライトのデザインや形状に拘りがある方は少なくないと思います。

 

今回は、前回の記事からシャフトだけに目を向けた内容です。

 

フライトもバレルも変えずにダーツの重心位置を変え、持ちたい位置とバレルのグリップポジションを合わせる考え方をお話します。

 

  • 既に使っているバレルがある
  • 好きなデザインのフライトを使いたい
  • でも、グリップに少し違和感がある

 

使いたいフライトがある方で、本当は持ちたい位置を持てていない方等、悩みのある方は是非最後までご覧になってください。

 

筆者の簡単なプロフィール

ダーツ歴10年、PERFECTプロ歴3年。

 

ショップで試投させて頂いたり、実際にバレルデザイナーとして活躍されていた(いる)方からイベントなどで伺った内容、ブログ等でオープンにされていた知識等を基にバレルの分析をするのが楽しみです。

 

実際に投げたバレルは250種類以上。(2021/6月現在)

 

また、数多くのレッスン受講歴があり、イップス・グリップイップスの経験から自身でも身体について勉強しています。

 

目次

シャフトの影響力

一般的に、シャフトの効果はこのように言われています。

シャフトが短い場合の効果

  • 直進性が低い(山なりの放物線になる)
  • フライトの効果が小さくなる
  • 矢速が速くなる

シャフトが長い場合の効果

  • 直進性が高い(直線的な放物線になる)
  • フライトの効果が大きくなる
  • 矢速が遅くなる

 

フライトとシャフトの関係は、シーソーみたいな物だと考えています。

 

シーソでは相手が前に座っているときの方が、少ない力で上にあげることが出来ます。

参考:NHK for School「シーソーのつりあい」

 

しかし、ダーツの飛びによって効果が多少変わってしまうと考えています。

 

基本的には、私は矢の飛び方を矯正するような練習はお勧めしていません。

 

矢の飛び方は個性だと考えている為、飛びを活かすセッティングの考え方を提案したいと思っています。

※リリースがしっかりと行われている場合に限ります。

 

シャフトによる重心の変化

グリップしたい位置を持てない理由は様々考えられますが、一つに重心位置があります。

極端な例ですが、バレルエンドを持ちたいと考えた場合には、左図よりも右図の方がシーソーの原理からも指に力が抜けやすいです。

 

ダーツでは、手首から上の力をなるべく使わない方が再現性が高くなると考えています。

  

右図の力加減で左図のようなバレルを持つと、矢角が落ちてしまうと思います。

  

そのため、持ちたい位置を少ない力で持つためにも重心の位置は重要になってきます。

 

シャフトによる重心位置への影響

数値は全て自己計測の為、誤差がある点にはご了承ください。 

   

一番重たいLAROカーボン330(1.20g)で、7.17mm後方へ。

 

一番軽いLシャフト300(0.70g)で、4.46mm後方へ重心が移動しています。

 

単純平均すると、0.1g増加すると0.6mm重心が移動します。

※サンプル数が少ない点はご容赦下さい。

 

0.1gは大体シャフト1段階サイズ位です。

 

Lスタイルから出ているバックバランスという商品は、0.4gの重みがあります。

プレミアムシャンパンリング(0.1g)の代わりにバックバランスにするだけで0.3g増加。

約1.8mm後ろに重心を持ってくることが出来ます。

 

前回の記事で、バレルのミッドフロントとミッドリアで重心位置を比較したところ、1.2mm程度しか変わらなかったと伝えました。

 

つまり、これだけでもミッドフロントのバレルがミッドリアのバレルになると言えます。

 

プレミアムカーボンシャフトやフィットシャフトメタル 超ジュラルミン にすると、更に後ろに重心を移動させることが出来ます。

  

 

逆に、前を持ちたいという方は出来る限り短く、軽いシャフトを使用されるのがお勧めです。

 

詳しい重量はエスダーツ シャフト重さ対応一覧表が見やすくてお勧めです。

 

 

 

以前、個人的に調べたPDCプレイヤーのセッティングでは、短めのシャフト(190mm)が多かったです。

 

これは、ポイント重量で前側を重くし、後ろ側をなるべく軽くし、前側をグリップするようにしているのではないか。と考えた事があります。※個人の感想です。

   

 

チップによる重心位置への影響

チップにも多少重さの違いがあるのですが、スティールやコンバーションでないと難しいかもしれません。

エスダーツでは、コンドルチップアルティメットは、重量約0.4g

プレミアムリップポイントフィットポイントプラスは約0.3gと表記されています。

 

コンドルチップアルティメットを使用する事で、気持ち前に重心を移動出来ると思われます。

 

ロングやショートのチップもありますので、そうすると多少重量に変更が出るかもしれません。

 

シャフト程の選択肢はありませんが、刺さり心地も変わってくるので、それでセッティングを選ぶのもダーツの1つの楽しみ方だと思います。

まとめ

どうしても使いたいフライトがあることを前提として、

   

・使いたいバレルの持ちたい位置に少し違和感がある場合、ダーツ全体の重心位置を変える事で対応できる可能性があります。

・刺さりが悪い、飛びのバタつきが気になる場合でも、シーソーの原理から修正できる可能性があります。

0.1g重量を増やす事で約0.6mm重心を動かす事が可能という結果となりました。

 

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それでは!

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