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ターゲットを狙う際、皆さんはどう狙っていますか?
ラインに沿わせるように投げるんだよ。
見たところに見たまま投げるんだよ。
様々な意見があり、何が正解なのか分からない方もいらっしゃると思います。
私も非常に苦労しました。
ラインをイメージすると言ってもイメージが沸かない方も居れば、どこからどうイメージするのか?細かいとこまで気になる方もいるのではないでしょうか?
今回は、私が考えるダーツのラインの作り方、出発点、ラインに関する様々な内容をお伝えしていきます。
筆者の簡単なプロフィール
ダーツ歴10年、PERFECTプロ歴3年。
ショップで試投させて頂いたり、実際にバレルデザイナーとして活躍されていた(いる)方からイベントなどで伺った内容、ブログ等でオープンにされていた知識等を基にバレルの分析をするのが楽しみです。
実際に投げたバレルは250種類以上。(2021/6月現在)
また、数多くのレッスン受講歴があり、イップス・グリップイップスの経験から自身でも身体について勉強しています。
2種類のタイプと共通点
ダーツでは、ラインをイメージして投げる方とそもそもラインが見えない方が存在します。
ラインをイメージして、ラインに沿わせるようにしなさい。パイプを通すようにしなさい。このように指導されても、そもそもラインが見えない人は何を言ってるのか分かりませんし、パフォーマンが落ちる可能性もあります。
4スタンス理論では、一般的にAタイプがラインが見える。Bタイプがラインが見えないと言われています。
また、関連書籍であるブレインノートでは、ラインを手前(自分側)から作るタイプと奥(ボード側)から作るタイプがあると説明されています。
私は4スタンスのAタイプで、放物線のラインをイメージする事は可能と言われているタイプです。
しかし、当初は全くイメージが掴めず、普段から目につくもの全てに放物線でボールを当てるようなイメージトレーニングを数ヶ月行いました。
”見える”わけではなく、普段のダーツの軌道や速度、距離からこんな感じかな?と”イメージする”のが重要だと捉えています。
自分のダーツの軌道を観察するのも非常に重要だと考えています。
ところが、Aタイプのトッププレイヤーに話を聞いても、ラインは全く見えてない。と答える方もおり、困惑するところです。
私自身も、ライントレースする時もあれば、ここで離すという感覚に頼るのこともあり、まちまちです。
4スタンスによるラインの捉え方は勉強中ですが、どちらのタイプでも矢が出ていく角度は大事だと考えています。
無意識であっても、出ていく矢の角度が足りなければターゲットに届く事が出来なかったり、上に行き過ぎてしまうことでしょう。
身体のニュートラルに合わせたイメージとフォーム
最近では、狙うところをしっかり見なさいとも言われます。
これは最もなご意見ですが、私は大事な事が抜け落ちていました。
それは、どこからダーツが出てくるのか?です。
一般的に右利きの方は、右肩付近にテイクバックする方が多いと思います。
極端な例として、左肩からダーツが出てくるイメージをしていては、ターゲットを狙うことはとても難しいでしょう。
私は、腕の付け根内側からラインイメージを作るように指導されました。
ダーツを始めて数ヶ月から、ずっとこのイメージを疑わずにフォームを作り続けてきました。
しかし、テイクバックからフォロースルーに移る際に極端に肘が内側に入る。長いこと治せない癖がありました。
他のプレイヤーに指摘され、また自分で気になっても治せずに非常に苦労しました。
この症状はグリップに影響し、肘にワンアクション入ることでもパワーロスとなっていました。
しかし、素振りをでテイクバックした際に、肩の真ん中にバレルを持つ部分、肩の外側にフライトがくるような形が自然だと気づきました。
テイクバックした位置から肩の内側からのイメージに合わせるため、肘や手首が動いてしまっているのではないか?
動作とイメージが合っていない為に身体が無意識に身体が調整した結果ではないかと仮定しました。
落ち着いて考えてみれば当然の事ですが、ラインはここから作ると教わり、それを疑いもしなかったため、灯台下暗しの気分でした。
ラインや発射角は自分の身体のニュートラルな位置から作る必要があります。
この事を理解するだけでも、グリップやフォームに変化が現れてくる可能性は十分に考えられます。
私自身、指の動かしやすさは格段に上がりました!
グリップが変われば、当然飛びも変化してきます。
テイクバックした際にダーツを視界に収めるか?という事も聞きますが、私はどちらでも構わないと思っています。
視界に収めるためにテイクバックを短くしてしまい、パワーが出なければ本末転倒です。
この辺りからダーツが出てくる。そのような認識で十分ではないでしょうか?
他のスポーツから見る腕の使い方
社交ダンスに倣う
先程も言ったように「自分のニュートラルな位置=テイクバックした位置」であれば良いわけです。
ところで、「身体は絞って使う」という言葉があります。
これは、体幹を使う上でも非常に重要な言葉です。
社交ダンスをされている方にお話を伺った際、腕を長く使う。身体は絞って使う必要がある。と教わりました。
社交ダンスは、非常に美しく、キレよく動きます。
そのためには、体幹を使って動く必要があるとの事です。
身体を絞って使うとは?
身体や筋肉を雑巾を絞るようにギュッ!とするイメージです。
関節を挟んで内回り、外回りを変えるのです。
腕を伸ばす際も前腕を回内させ、上腕を外旋させることで、綺麗に長く見せることが出来るそうです。
ダーツで言えば、セットアップでダーツをボード方向に向けようとすることで前腕は回内。肘という関節を挟んで上腕は時計回りに外旋させる。と言う事です。
こうすることで、腕が長く、軽く使えるのと同時に背中の筋肉が使えるようになります。
背中の筋肉は体幹に作用する重要な筋肉です。
この絞る感覚は身体の柔軟性が必要とのことで、スポーツ経験の少ない私は理解まで苦労しました。
これが出来る様になると、手のひらの感覚が強くなり、ダーツに伝えられ、パワーロスが減ります。
水泳に倣う
水泳をされている方にお話を伺った際にも、この回内外旋を水中で出来る様になると、1掻きで進める距離が変わるとお聞きしました。
このお話からもパワーを上手く使うために役立つ身体の使い方と言うことが出来るでしょう。
しっかりと身体を絞り、体幹を使えることが重要です。
腕の内側からラインを引くには
これらの話を自分の中で消化した際に、腕の内側からラインをひっぱるには?と考えました。
そこで出した答えは、上腕の外旋と前腕の回内を強くすれば良いのでは?という事でした。
しかし、私の柔軟性では身体へのロックが厳しく難しかったです。
あえてそこに持ってくるメリットは何か?を考えたときに、「目線と非常に近くなる」ということがあげられると思います。
物を見るのは目ですから、目と投げる物の距離が近ければイメージも楽かもしれません。
しかし、柔軟性を犠牲にしてまでのメリットとは思えず、現在は断念しているところです。
もし柔軟性に自信のある方はチャレンジして、ご意見をお聞かせください。
まとめ
今回のまとめです。
- ラインはイメージ出来るタイプと出来ないタイプがいる
- どちらのタイプであっても、どこからダーツが出てくるかの理解は重要である
- 身体のニュートラルに合わせたイメージとフォーム作り
- 身体は絞って使うことがとても大切
ラインイメージはとても難しいですが、上達に重要な要素です。
ラインイメージが出来ない方も発射角やボードへの侵入角を意識すると良いと思いますので、是非試して見てください。
筋肉の感覚が分かり難い方は、凝り固まった身体をしっかりケアするのもお勧めですよ。
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それでは!