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コスモダーツプレイヤーの「おなつ」こと「岩田夏海」選手モデル 第4弾「綿上添花」が、2021年7月23日に発売されます。
前作「桜花爛漫」は、これまでと形状を大きく変え、ストレートバレルとして登場。
ダーツハイブの2020年 年間売上ランキングで4位となる人気ぶりでした。
岩田選手は、JAPAN LADIES 2019年間ランキング2位、2018年間ランキング6位の実力者です。
これまでの歴代バレル、
「百花繚乱」エスダーツ2018年 年間ランキング78位、2019年 年間ランキング74位
「千紫万紅」ダーツハイブ2019年 上半期ランキング9位
「桜花爛漫」ダーツハイブ2020年 年間ランキング4位(再掲)
選手人気と共に、歴代使いやすさが伺えるバレルのランキングとなっています。
今作も期待せずには居られません。
「錦上添花」、上記過去作や関連動画の本人インプレッション動画でも仰っていますが、花に由来する四文字熟語のバレルです。素敵ですね。
そんな人気の岩田夏海選手モデルがどのように変更されたのか。
気になる「綿上添花」を画像を見ながら分析していきます。
この記事を見れば、「綿上添花」の特徴、どんなバレルなのか。
前作「桜花爛漫」からどう変更されたか分かるように説明します。
気になっている方も多いと思うこのバレル。
是非最後までご覧ください。
筆者の簡単なプロフィール
ダーツ歴10年、PERFECTプロ歴3年。
ショップで試投させて頂いたり、実際にバレルデザイナーとして活躍されていた(いる)方からイベントなどで伺った内容、ブログ等でオープンにされていた知識等を基にバレルの分析をするのが楽しみです。
実際に投げたバレルは250種類以上。(2021/6月現在)
また、数多くのレッスン受講歴があり、イップス・グリップイップスの経験から自身でも身体について勉強しています。
錦上添花のスペックと形状
- 全長:43.0mm (前作:45.0mm)
- 最大径:7.2mm (前作:6.6mm)
- 重量18.5g (前作:18.0g
- バレル単体重心位置:若干前重心(前作:ほぼセンター)
前作「桜花爛漫」はストレート形状でしたが、今作はグリップ部にストレート形状と薄めのテーパーを採用したトルピード形状となっています。
前作より2mm短くなり、トルピード形状となった事で重心位置がほぼセンターから、バレル中心より1.2mm前方に変更されました。
また、重量が0.5g増加しています。
少しずつ重たくなっている岩田選手のバレルですが、重たすぎるという事はないと考えています。
しかし、千紫万紅、百花繚乱を使っていた方からすると1.0gの増加なので、少し重たくなった。と感じるかもしれません。
後述しますが、グリップ部は細身のため、この程度の重量はあっても良いと考えています。
ストレート形状が苦手と感じている方に、試してもらいたいバレルとなっています。
錦上添花のアウトライン
錦上添花のアウトライン(形状)です。
※数値等は全て、画像からの自己算出の為、参考程度にお考え下さい。
43mmと比較的トルピード形状では、多く見られる全長です。
以前ご紹介した、ソロG4 K2、グリコ23やエルドラド4もこの全長です。
また、最大径7.2mmもよく使われる数値です。
このバレルの特徴は、グリップ部にかなり細めのストレート形状を長めに採用していることです。
そこから、緩めのテーパーを入れる事で、指へのフィット感向上が期待出来ます。
7.2mmという太すぎない最大径を採用する事で、バレルの抜け感とフィット感を両立させています。
錦上添花のグリップエリア
過去三作よりも細めにしている。
女性や初心者の方が投げやすいと思われるバレル作成を心がけている。
細い方がフィット感が上がると考え、今作は特に細くした。
細くした分重く、しっかりと重みを感じて欲しい。
【岩田夏海プロ】錦上添花インプレッション&スローイング解説 より
約20mmのグリップエリアがあるので、手の大き目の方にもお勧め出来る幅を持っています。
ストレート部はΦ6.3mmと、かなり細めの作りです。
前作のストレート形状だった「桜花爛漫」よりも0.3mmも細くなっています。
前作の「カットでバレルを持つ」というよりは、「形状に指をはめる」というイメージに近いと考えています。
ストレート部分だけ持つことも可能だと思いますが、バレル重心をさげたり、前方を支えるようなグリップである事が望ましいと考えます。
少し重心位置が少し合わないな。と感じる方は、セッティングで重心を変更する事で持ちやすい位置に調整する方法もあります。
岩田選手のグリップ
実際に岩田選手のグリップ位置を見てみます。
親指と人差し指をストレート部~テーパー部に当て、中指をチップの横に添えるようなグリップです。
ノーセットアップが特徴的なフォームです。
テイクバックしながらグリップを作り、テイクバックしきった位置で僅かに人差し指が浮いています。
テイクバックしきった位置でしっかりと脱力した結果、僅かに動いているものと推測しています。
以前の動画を確認すると、この動きは見られませんでした。
グリップ部を細くし、バレルにテーパーをつけた事で、テイクバックしきった位置で、より安心感が生まれ、僅かに変化したのではないかと考えています。
錦上添花のカット構成
前作でも好評だったカットは受け継がれています。
ご本人もこのカットは気に入っていると仰っていますね。(関連動画参照)
①フロント部分の2本のカットは、グリップ写真からご本人は使用していないものと考えております。
バレル先端に指をかけるプレイヤーに配慮されたカットでしょう。
②メインとなる幅広のスクエアカットとウィングカットです。
細めのグリップエリアに強めのグリップ感を与えてくれる事が期待出来ます。
グリップ感はありますが、それほどかかりがキツいカットの部類ではありません。
飾りカットも前作と異なり、縦カットが長い・短いと交互に入り、間にドットが入っているのも素敵です。
まとめ
今回考察した錦上添花の特徴は、4点
- 前作のストレート形状から、トルピード形状への変更
- フィット感を意識したグリップエリアの径とテーパー角度。
- かつ、投げる際に手離れの良い最大径を採用
- 細いグリップエリアながらも、グリップ感を感じやすいカットを採用
錦上添花は、グリップの決まりやすさ、フィット感、バレルの抜けやすさを意識されたバレルです!
強めのカットが好みの方には、少しお勧めし難くく感じました。
錦上添花は、リリースインパクトは手前側の方にお勧めしたいバレルの1つとなります。
また、適正なリリースインパクトを作り出すには、体幹主導での動きが重要となります。
今回は、大注目の岩田夏海選手の第4段バレル、錦上添花をご紹介致しました。
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それでは!
錦上添花のご本人レビュー